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女三代で受け継がれる王紗絞り
〜・〜手絞り展<前原 善江・和子・悠子>〜・〜


2006年2月10・11・12・17・18・19日日
オープニングパーティー9日(木)

音楽:リュート


★前原絞りストーリー★
 秩父では明治後期から昭和初期にかけて、秩父銘仙が全国的な人気を得ていました。当時、養蚕業などを含めると、住民の7割を超える人々が織物関係の仕事に従事しており、秩父地域の基幹産業となっていました。大正初期に創業した黒澤家も、昭和10年頃は最盛期を、迎えていましたが、戦争で贅沢品であった着物産業が衰退。
戦後、王紗絞りの発案者である黒澤万蔵の娘・善江が前原家に嫁いだ後、夫・武雄とその息子・利之と共に改良を加え、現在、利之の妻・和子とその娘・悠子の女三人がその遺志を継ぎ、より素晴らしいものを生み出そうと、手を休めることのない毎日を送っています。<王紗絞りのお話


前原家の絞りは、王紗絞りの発案者である黒澤万蔵の娘・善江さんが前原家に嫁いだ後、夫の武雄さんとご子息の利之さんと共に改良を加えて来られ、現在は利之さんの妻・和子さんとその娘・悠子さんの女三人がその遺志を継いでいます。前原絞りの特徴である王紗絞りは、染められた糸を反物に織る段階で横糸に絞るための糸を織り込んでいき、手で絞っていくものです。絞り上がった布山を他の色で染める場合もあります。深みのある品の良い絞りです。秩父では明治後期から昭和初期にかけて、秩父銘仙が全国的な人気を得ていました。当時、養蚕業などを含めると、住民の7割を超える人々が織物関係の仕事に従事していたそうです。秩父地域の基幹産業となっていました。

手仕事から生まれる作品を生活の中で楽しむ文化を頑張って守っていきたいものです。

立川淑男さんによるリュートとバロック・ギター、ハーディーガーディーの演奏でした。立川さんは、<アルテクルブ企画展>99年7月に、「古楽器の復元展」で、登場して頂きましたが、<演奏家と聴衆が音楽によって作り出される時と空間を共有する>演奏の在り方を求めて、様々な作家とのコラボレーションを試みられています。その中でもなぜか、染織や織物の作家が多いそうです。<音織り人>と言うを出しているからでしょうか?今回使用した楽器は、リュートとバロック・ギター、ハーディーガーディーで、ハーディーガーディーは中世のヨーロッパに起源があります。シューベルトの「冬の旅」終曲の「ライエル回し」のライエルはこのハーディーガーディーのことだそうです。古楽器を手に全国をまわっている立川さんとイメージがだぶってきます。